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【現地レポート】丹生明里卒業セレモニー LIVE DAYの感想

ライブ

人を笑顔にしたい。幸せにしたい。

この思いをグループ入りした当初から胸に抱き、夢として掲げ日向坂46の活動を約7年間してきた丹生ちゃん。

そんな彼女の、アイドル丹生明里としての活動が、本日のLIVE DAYをもって終了となります。今まで当たり前のように享受してきたキラキラした、幸せいっぱいのパフォーマンスも今日で見納めです。

昨日のGAME DAYに続き、本日もありがたいことに現地で一挙手一投足を見ることができました。

今日、丹生ちゃんがアイドルとして抱いた「ライブで全楽曲に参加する」という最後の夢の行方をしっかり目に焼き付けてきたので、そんなライブの様子や会場の空気感を少しでもお伝えすることができるように書いていければと思っています。

丹生明里卒業セレモニー2日目の感想

筆者はオレンジのパンツと靴下を身に着け会場入りしたのですが、同じようにオレンジ色のものを身に着けているファンが各所に見受けられました。

約4年前までは紫がサイリウムカラーで、変更についてメッセージで相談している様子や、実際に変更した時のことを思い出すと何だか感慨深いものがあります。一番好きな色でぴょこにん(丹生ちゃんの持つカエルのピクルスの名前)の色でもあるこの色にしたのは大正解だったと、ご本人はもちろんこの光景を見れば誰もが納得するでしょう。

丹生ちゃん仕様のOvertureが流れ、いよいよ始まるというタイミング。筆者の隣のおひさま(日向坂46のファンの総称)のすすり泣いている音が聞こえます。

よくよく耳を澄ませば各所ですすり泣く音が聞こえてきて、筆者も普段は簡単にできるOvertureのコールが込み上げてくる涙のせいで上手くできませんでした。声が出ないのです。

 

丹生明里という人がこれからも多くの人を幸せにするであろうことは確信していますし、その存在がいなくなるわけではない。でも「日向坂46、アイドル丹生明里」は今日でいなくなってしまう。

それがとてつもなく寂しいんですよね。たくさんのものを貰い、立場や距離は違えども同じ時間を共有してきたからこそ、別れがとても惜しいのです。

それでも卒セレは始まってしまいました。果たして笑顔で見送ることができるのかという不安を抱えながらも、その姿を目に焼き付けようと改めて気を引き締めました。

 

1曲目は「恋は逃げ足が早い」。日向坂46の歴史を感じさせるMVと、センターで力強くパフォーマンスをする丹生ちゃんの姿が印象的な楽曲です。

明るい曲調とキラキラしたパフォーマンスはこれからの別れを一切感じさせることはなく、コール動画のおかげもあってかなりの盛り上がりを見せていました。

2曲目はフォーメーションを見て一瞬で分かった「ドレミソラシド」。この曲はこさかな(小坂菜緒さん)の代理で丹生ちゃんがセンターを務めることが多かった、とてもなじみの深い楽曲でもあります。

最初は丹生ちゃんセンターで始まり、2番からこさかなにセンターをバトンタッチする流れは正にドレミが披露されてきた歴史そのもので、とてもエモーショナルな演出でした。

 

MCパートではまりぃちゃん(森本茉莉さん)が笑顔で贈りだすため、「好きだよ」を丹生ちゃんにおねだりしたのがまた良かったですよね。開幕の盛り上がりはあったもののやはりどこかに寂しさがあったのが、このやり取りで和らいだというおひさまも多かったはずです。

ここからのライブパートでは、丹生ちゃんのインタビュー動画とライブパフォーマンスが交互に行われる構成になっていました。これはおそらく準備のためと、万全な状態でパフォーマンスするためだと思います。

丹生ちゃんの想いを聞き、そのあとで丹生ちゃんがやりたかった楽曲が披露される。この構成が本当に素晴らしく、より大きな感動を生んでいた印象です。

 

まずは「キレイになりたい」。この楽曲は卒業したみほちー(渡邉美穂さん)とこさかなとの3人のユニットで、けやき坂46時代の楽曲でもあります。

すーじー(富田鈴花さん)のブログでこの楽曲は3人がキレイになりたいというものではなく、好きな人のためにキレイになりたいというものだという説明がされています。それでもやはり3人それぞれがこの楽曲の通りキレイになったなと、長い年月が経ったことがパフォーマンスを通じて感じられました。

みほちーのポジションに誰かを入れずにオリジナルメンバーで臨んだというのもまた素敵でした。ステージにはいなくともこの楽曲は確かに3人で披露されたと、そう言えるのではないでしょうか。

 

続いては「あくびLetter」。この楽曲は今年の9月末に惜しまれつつ終了したラジオ、「ベルク presents 日向坂46の余計な事までやりましょう!」の番組内で誕生しました。

初回からラジオを欠かさず聴いてきていて、丹生ちゃんのラップが面白かったり、脈あり判定がハチャメチャだったりと色々な思い出がある同番組でしたが、カラーチャートというユニットが誕生したのは最も印象深い出来事だったように思います。

楽曲を収録する際に、ミクティー(金村美玖さん)、みほちーの歌声と比較し、自分だけ曲の雰囲気と合っていないと感じ泣いてしまったという丹生ちゃんでしたが、今日のパフォーマンスを見て浮いているという印象を持った人は1人もいないはずです。

ゆったり優しい曲調に、丹生ちゃんの慈愛に満ちた表情と歌声が本当にマッチしていたと思います。一緒に歌っていたミクティーとはるはる(山下葉留花さん)も本当に楽しそうで、これが3人での最後の披露となるのが本当に名残惜しかったですね。

 

次に披露されたのは「Cage」です。オリジナルメンバーでの歌唱は最後となることから、確実に披露されるなと思っていました。

この楽曲はライブでも度々披露されてきた印象がありますが、丹生ちゃんの門出ということもあってか歌詞とパフォーマンスがリンクしていて、より感動的な雰囲気が漂います。

めいめい(東村芽依さん)、ミクティー、陽菜ちゃん(河田陽菜さん)、丹生ちゃんの4人が本当に綺麗で儚くて、でも力強くて。終わりに丹生ちゃんだけが階段を上り去っていく演出で涙が込み上げてきた人も多かったのではないでしょうか。

 

後輩だけによるMCパートでは、ひなのちゃん(上村ひなのさん)、ぱる(山口陽世さん)、しょげこ(正源司陽子さん)がそれぞれ写真と共に思い出を語る場面がありました。それぞれが語る丹生ちゃんとの思い出はどのエピソードも優しく、いかに彼女が後輩から慕われていたかがわかります。

筆者が特に印象的だったのはしょげこの「丹生さんは欲しい時に欲しい言葉をくれる」という言葉です。彼女がそれだけ周りをよく見ていて、ひとりひとりを気遣い、「幸せに」しようとしていた証でもあります。本当に素敵な人だなと再認識しました。

 

ここからは2期生との時間でした。

雑誌のインタビューなどでも度々語られていましたが、2期生はそれぞれが個性豊かだからというわけではありませんが、べったりとくっついて過ごすわけではなくそれぞれが自立していて、一見すると仲が悪いようにも映ってしまいます。

でもそれは大きな間違いで、互いが互いを尊敬し認めあい、目に見えなくとも心で繋がっている。そんなカッコいい関係性なんですよね。

まず披露された「最前列へ」は、正にそんな強い個性と意思を持った2期生にぴったりな楽曲で、卒業したメンバー含め今ではそれぞれが最前列を走っているのがまた感動的でした。

 

続いては「君は逆立ちできるか?」。

この楽曲はAm I ready?に収録されている曲で、配信ミニライブや「Happy Train Tour 2023」でも披露されていたものの丹生ちゃんの参加は叶っていませんでした。だからこそ丹生ちゃんはこの楽曲を入れたのでしょう。

2023年のツアーでこの楽曲が披露された時、メンバー全員がオレンジ色のシュシュを手に付けて、まるで丹生ちゃんも一緒だよと言わんばかりにパフォーマンスしていたのが印象的でした。そして今回、丹生ちゃんはグッズで黄色いシュシュを販売しており、それを全員が身に着けてこの楽曲を披露したのです。

この、ツアーでのパフォーマンスに対するアンサーであるかのような演出は本当にエモーショナルで、これを見て涙しない人は居なかったのではないでしょうか。

 

丹生ちゃんの世界一可愛い「ニャー」のあと、おひさま人気も高い印象の「世界にはThank you!が溢れている」が続けて始まりました。

この楽曲は2期生曲として初めてMVにもなっており、サーカスをテーマにしたとても楽しい雰囲気が特徴的です。ライブでも度々披露されてきましたが、筆者の記憶が確かであればミニライブ含め9人全員で披露されたことは無かったと記憶しています。

この楽曲は歌詞の通り「ありがとう」で溢れていて、パフォーマンスを見ていると本当に幸せな気持ちにさせてくれます。卒セレという別れのタイミングでの披露はその気持ちを一層強くさせ、丹生ちゃんに何度心の中でありがとうを言ったかわかりません。

そしてそれはメンバーも同じ気持ちだったのでしょう。一番最後の歌詞である「Thank you, every day!」を「Thank you, nibuchan!」と変更して歌うサプライズもありました。のちのMCで語られていましたが、丹生ちゃんはいつも通り歌ってしまうため、マイク音量を一人下げて貰うようにお願いしていたようです。

 

イッキサン、ニッキサンによるMCでは、めいめい、陽菜ちゃん、このちゃん(松田好花さん)による丹生ちゃんとのエピソードが写真付きで披露されました。当たり前の話ではありますが約7年という期間は長く、こうして写真付きで色々な思い出が語られるとメンバー間の歴史を強く感じさせます。

くみてん(佐々木久美さん)も言っていましたが、こうやって振り返ることで徐々に丹生ちゃんの卒業が実感できてしまい、写真が幸せそうだからこそ、楽しそうだからこそより切ない気持ちになってしまいますね。

 

それでも卒セレは進んでいってしまいます。

続いて披露されたのは「声の足跡」。この楽曲はみーぱん(佐々木美玲さん)とダブル主演を果たした日本テレビ系ドラマ「声春っ!」(2021年放送)の主題歌でもあります。

声春っ!を見ていたこともあり、丹生ちゃんとみーぱんにそれぞれ「まな」と「めいこ」の姿がダブります。実際、みーぱんはめいこを意識した髪型にしていたとのちに語っていました。

ドラマで丹生ちゃんはひたすらに真っすぐで、まるで朝ドラのヒロインのようにキラキラしていたのをよく覚えています。本当に丹生ちゃんにピッタリというか、そのものじゃないか!と思った人も多かったのではないでしょうか。

そんな姿にも元気を貰っていたなと、トロッコに乗り手を振る丹生ちゃんを見ながら噛みしめていたところ、中央スクリーンにメンバーが楽しそうにしている写真が次々映し出されているのに気づきます。

おそらくこの演出はMVで最後に体育館で踊るメンバーの背景に、プロジェクターで今までの活動の写真や動画が大きく映し出されるというものを再現したもので、記憶が間違っていなければ同じ動画や写真が使われていたはずです。完全に泣かせに来ていますし、実際ここで追い泣きした人も多かったのではないでしょうか。もちろん筆者も泣きました笑

 

続いて披露されたのは「ガラス窓が汚れてる」。

この楽曲も「君は逆立ちできるか?」と同様、去年のツアーで良く披露されていた楽曲であり、おそらく初参加となる楽曲だと記憶しています。丹生ちゃんの悔いを残したくないという思いがここにも表れていますね。

筆者はMVでミクティーと自転車に二人乗りしているシーンが好きで、そんな様子を思い出しながら全力のパフォーマンスを見つめていました。最後に座りながら上半身と手の振りだけで表現するパートはいつ見ても圧巻ですが、丹生ちゃんが加わってより綺麗で、迫力あるものとなっていたように感じました。

 

ガラス窓に続いて披露されたのは「キツネ」。この楽曲は日向坂46のライブに欠かせない、いわゆるぶち上げ曲の一つです。丹生ちゃんからの最高の煽り、否が応でもテンションが上がりますよね。

これまでこさかなの代理で陽菜ちゃんがセンターになったことはありましたが、丹生ちゃんがセンターというのは初だったと記憶しています。本当に楽しそうに、力強くパフォーマンスをする姿がキラキラしていて、いつも以上に会場のコールも熱がこもっていたように感じられました。

この楽曲はペンライトカラーが赤に統一されるというのが慣例になりつつありますが、この日ばかりは赤とオレンジが混ざっていました。筆者も片方を赤に、片方をオレンジにしていましたしね。

 

そして最後の楽曲はもちろん「One choice」。

披露前の丹生ちゃんによる語りは初披露の時の事を思い出しつつ、これまであった色々な事を噛みしめているような、そんな表情だったように感じました。それを見て私もこの楽曲が丹生ちゃんのセンターで披露されるのが最後なんだなと、改めて別れを実感し一時たりとも目を放したくないと思いましたね。

冒頭、モニターに映るメンバーをコールする場面では、これまでで一番の「丹生ちゃん」コールが起こっていました。それは最後だからでもあり、門出を祝いたいからでもあり、きっとそれぞれの想いが形となって表れていたのだと思います。

最後の最後、この曲は丹生ちゃんの「にぱー」で終わるのですが、これが最後と万感の思いでそのパフォーマンスをする丹生ちゃんを見て涙が止まりませんでした。

 

終わってすぐ会場に響き渡ったアンコールの声。日向坂46に限らずアーティストのライブではスッと終わる事は稀で、ファンによる「アンコール」が巻き起こって再びアーティストが出てくることが多いです。

日向坂46に関しては「日向坂!46(フォーティーシックス)!」というコールが巻き起こるのが慣例となっていますが、今回はどこからともなく「丹生ちゃん!」というコールが発生し、一瞬で会場がそのコールへと変わっていきました。

One choice初披露の時にも自然と会場一面がオレンジ色へとなったように、丹生ちゃんにはファンの心を一つにする何かがあるのだと思います。ドレスに着替えるということで通常よりも長い時間ではありましたが、ずっとオレンジ色のサイリウムを振りながらコールが続いていたのがとても印象に残っています。

 

モニターにこれまでの丹生ちゃんの軌跡が映し出され、たくさんの笑顔や元気を届けてきてくれたことが過去映像やメンバーにより語られていきます。加入時に掲げた「人を笑顔にしたい、幸せにしたい」という想いは、本人が考えている以上に多くの人に届いていたんですよね。

映像が終わり、笑顔の丹生ちゃんのイメージそのものといった感じのイエローを基調としたドレス姿で登場した丹生ちゃんは本当に綺麗で、でもどこか儚さもあったのは「卒業」がそうさせたのでしょう。

スピーチについてはあの空間で、配信で受け取った感情こそが真実であり、文字にしてしまうのは違うと思うので割愛しますが、筆者が特に印象に残った点を一つだけ。

丹生明里という人はいつだって自分のためではなく、「誰かのため」が一番に来る人だったんだなと改めて感じました。腰の状態が思わしくなく、楽曲に参加できない辛さもあったとの事でしたが、それと同時に、メンバーに迷惑をかけてしまう、おひさまを笑顔にしたいのに心配させてしまうことが辛かった。

こんな優しくて切ない話があるのかと、スピーチを聞いていてずっと涙が止まりませんでした。丹生ちゃんのスピーチ中は鼻をすする音が会場全体から本当にたくさん聞こえてきていて、たくさんの愛を注いできた丹生ちゃんだからこそ強く愛されていた様子が伝わってきましたね。

 

スピーチが終わりステージ上に同期である2期生が登場し、お互いに愛を伝え合う様子は本当に尊く、こんなにも美しい景色があるのかと胸が締め付けられました。ミクティーが2期生を自前のカメラで収めるシーンで、陽菜ちゃんがどうしても笑顔になれず顔を背けてしまうところとか、もう本当にダメでしたね。このまま全身の水分が無くなるんじゃないかというくらい泣いていた気がします。

アンコール後の最初の楽曲は「君のため何ができるだろう」。

なのちゃんを含めパフォーマンスされたこの楽曲は、2期生最初の卒業生であるみほちーの卒セレですーじーの伴奏によるサプライズ演出や、愛萌さん(宮田愛萌さん)の卒業の挨拶時にアカペラで披露されたりと、2期生の卒業と深い関わりのある楽曲です。

また、丹生ちゃん初のセンター曲でもあるため、そういった意味でもセットリストに組み込まれたのでしょう。歌詞が本当に卒業の瞬間とリンクする部分が多く、メンバーの涙交じりの歌声がより涙を誘います。

 

続いては「妄想コスモス」。

めいめいとのユニット曲であるこの楽曲は12thシングル「絶対的第六感」に収録されており、今まで一度もファンの前で披露されたことはありませんでした。

2人とも優しい歌声ということもあり相性はピッタリで、曲調がとても爽やかで疾走感があるのにどこか切ないのは、かつて好きだった人へ送る別れの歌であろう歌詞のせいだけではないはずです。

 

曲が終わり全員がステージ上に表れ、最後のMCが始まります。

みーぱんのドラマ撮影時の思い出や、みくにん(髙橋未来虹さん)が丹生ちゃんの辛い時期を見ていたという話、2人とも本当に優しい声で話していて、慈しむようなその様子がとても印象的でした。

かと思えば、ひらほー(平尾帆夏さん)のオシャレになる方法を教えてくださいという問いかけに、あとでではなくステージ上で答えてしまう丹生ちゃんが最高にらしくて、こういうところも好きなんだよなと思わず笑ってしまいました。

 

正真正銘、最後に披露されたのは「JOYFUL LOVE」。

トロッコに乗り手を振る丹生ちゃんは、会場一面にできたおひさまによる虹を愛おしそうに眺めていました。

この楽曲は間奏でメンバーによる想いが語られることが多くなってきており、ライブの締めとしての役割がどんどん大きくなってきている印象があります。また、卒セレではメンバーが卒業するメンバーに向かって想いを伝える場にもなりつつありますよね。

今回も、丹生ちゃんに対して1期生、2期生、3期生、4期生がそれぞれ1輪の花を渡しながら、最後の言葉を紡いでいきました。

 

4期生ははるはるが代表して想いを伝えていました。最初は笑顔で話していたのですが、途中でどうしても堪えきれない場面もあり、はけてからはかなり泣いている様子が見て取れました。余計な事まででラジオを一緒にやっていたこともあり、きっと目に見えていない部分でも色々な関わりがあったんだと思います。

3期生はもちろんぱるが代表でした。ファンであれば誰しもがこの2人の深い関係性を知っており、だからこそ語られる言葉の一つ一つが本当に胸に刺さります。話したかったことが飛んでしまったという彼女の口から出た「本当に日向坂に入って良かったです」という言葉は余りにも感動的で、終演後にX(旧Twitter)でもそこに触れていたポストがかなり多かった印象です。

アイドル活動を通じて色々な経験ができたから、メンバーと出会えたから、ファンと出会えたから、アイドルになって良かったというのではなく、たった1人の存在と出会えたからという理由は余りにも素敵で、尊くて。

抱き合いながら「嫌だ」と声を上げ泣く彼女の姿を見て、本当に涙が止まりませんでした。

 

1期生はくみてんが代表でした。

丹生ちゃんの存在の大きさや苦しんでいる姿、グループに対しての献身的な様子が語られたのですが、沢山の経験をしてきていて、広い視点で物事を見ている印象のくみてんだからこそ、その言葉には重みと大きな愛があったように思います。

何かできることはないかと思っていたけど、丹生ちゃんのことだから返って気を使わせてしまう。というお互いを思いやる関係性が本当に素敵でした。

 

最後は2期生です。

1人1人がしっかり想いを伝えていて、丹生ちゃんがどれだけ同期の中で大きい存在だったかというのが伝わってきました。

このちゃん、ひよたん(濱岸ひよりさん)、すーじー、こさかな、陽菜ちゃん、ミクティーの順でそれぞれが特大の愛を伝えていて、ずっともらい泣きしていた気がします。

一番最後のミクティーは同期であり親友であり、特に一緒にいた時間が長かったであろうメンバーです。だからこそ、今まで無かった手紙を書いてきたという行為も自然な事だと感じられましたし、時間を取らせることを気にしている様子に反感を覚える人は誰一人いなかったはずです。

本当に大きな存在である丹生ちゃんが居なくなってしまうことの不安や寂しさと、そんな大切な存在に心配をかけたくない、だから強くありたいとする想いが溢れていて、聞いていて胸が締め付けられました。

一番近い存在だったからこそ、丹生ちゃんの喜びだけでなく悲しみや苦しみも知っていて、だからこそ今回こうして2日に渡って丹生ちゃんがやりたいことを叶えられたことが嬉しいと涙ながらに語った彼女が本当に綺麗で。この時間が永遠に続けばいいのにと感じた人も多かったのではないでしょうか。

最後に伝えられた特大の「大好き」と、特製のNIBUMIKUフォトブックというサプライズ。2人で今までたくさん思い出を共有してきた証がその中には詰まっているのでしょう。愛は目に見えないものですが、そこには確かに目に見える愛の形がありました。

 

くみてんの提案により会場全員で丹生ちゃんに「大好き」が伝えられ、遂に落ちサビが始まります。閉じた目をゆっくり開け、会場を見渡しながら目に涙を溜めてパフォーマンスをする丹生ちゃんの姿がとても印象的でした。

曲が終わり、くみてんによる最後の挨拶が終わった瞬間。卒業企画実行委員会の皆さんが配布して下さったフライヤーが一斉に掲げられ、虹色だった会場がまたオレンジへと染まっていきました。

その言葉通り最後まで関わったすべての人を幸せにしてきた丹生ちゃん。約7年間本当にありがとうございました。これからの益々のご活躍と、いただいた以上の幸せを願っています。

 

おわりに

「丹生明里は日向坂46のシンボルマーク」とMC中にミクティーが言っていた通り、その笑顔と幸せを届ける姿勢はハッピーオーラを体現していたように思います。

筆者も気づかぬうちにたくさんのものを貰っていたようで、帰り道はそのあまりの喪失感に上手く足に力が入らず、歩くのに苦労したほどでした。

アイドル丹生明里は今日で最後ですが、これからも丹生ちゃんはその活動を通じてたくさんの人を幸せにしていくでしょう。

2日間のイベント、ライブを見てその考えが予感ではなく確信に変わった人も多かったのではないでしょうか。それくらい素晴らしい卒業セレモニーでした。

また、違う形で出会える日を楽しみにしています。

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