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齊藤京子卒業コンサート現地参加レポート・感想。らしさが詰まった最高のライブに泣き笑い

ライブ

4月5日、きょんこ(齊藤京子さん)の卒業コンサートが横浜スタジアムで開催されました。

けやき坂46の時代から数えて約8年間、グループを最前線で引っ張ってきた彼女の集大成ともいえるライブは一体どういったものになるのか。彼女がブログで語った「多分普通じゃ終わらないと思います!」という予告にいやが上にも期待してしまうというおひさま(日向坂46のファンの総称)も多かったのではないでしょうか。

当日の横浜スタジアム周辺が一体どういう感じだったのか、卒コンの内容はどうだったのかなど、実際に現地で感じたことを中心に執筆させていただきました。

 

齊藤京子卒業コンサートでの赤レンガ倉庫の混雑状況

グッズを会場受け取りにしていたこともあって当日はまず赤レンガ倉庫に向かいました。会場について飛び込んできたのは大量の人、人、人。グッズ販売やファンクラブブース、縁日など色々な催しがされているからというのもありますが、赤レンガ倉庫内の店舗と日向坂46がコラボしていることもあり相当数の人でごった返していました。

 

これだけの人ですからスマホの電波状況もかなり悪かったです。毎回アナウンスされていることではありますが、ファンクラブ限定のイベントに参加する際に必要となるQRコードはスクショしておくことをおすすめします。

会場受取が15時30分で、グッズを受け取ったあとにファンクラブブースの待機列に並んだのですが、そこから30分以上かけてようやく景品を受け取れるくらいには混雑していました。グッズ販売と縁日ブース、ファンクラブブースがかなり混んでいた印象です。

抽選会は今までQRコードを読み取って、ページ内で抽選が行われ結果がわかるというシステムでしたが、今回はマイページのQRコードをブースで読み取ってもらってそこで結果がわかるという形に変わっていました。少しでも混雑を緩和するための措置でしょう。

 

なお、ファンクラブブースへと向かう列の途中に、ひなこれで開催されている球技大会イベントに登場している各軍団長の等身大パネルが展示されていました。

 

齊藤京子卒業コンサートでの横浜スタジアムの混雑状況

赤レンガ倉庫からは徒歩で大体10分強くらいの位置にある横浜スタジアムですが、開場の約1時間前の段階ではかなりすんなりと会場に入ることができました。手荷物検査やチケットチェックはほぼ人がいない状態でしたね。

トイレは外のトイレだと若干の列ができていましたが、会場内のほうはまだ比較的空いていたのでひな誕祭で利用する際も早めに入って中のほうを利用したほうが良いでしょう。

会場内にはフードやドリンクも売っているので、ライブ前に腹ごしらえをしておくというのも一つの手ですね。

 

ただし、祝い花やフラッグなどはそれなりに人がいたので、入場までの時間を逆算するになるべく早めの行動を心掛けたほうが精神衛生上いいのではないでしょうか。

 

齊藤京子卒業コンサートのレポート・感想

筆者の座席位置はレフトスタンドの前のほうで、トロッコが通るのであれば肉眼でメンバーが見えそうだなという位置でした。ステージ正面は見難いもののモニターもありますし、あとは雨さえ降らなければ最高のライブになりそうです。

 

どのライブでも影ナレはその地に縁のあるメンバーが行う傾向にありましたが、今回は「齊藤京子卒業コンサート」です。マブダチであるひよたん(濱岸ひよりさん)や、最強のシンメであるとしちゃん(加藤史帆さん)辺りかなと思っていましたが、まさかのはるよちゃん(山口陽世さん)としょげこ(正源司陽子さん)でした。

京子さんの事が大好きです!という2人のやり取りからの、皆さんも大好きだよね?で会場のボルテージは一気に上がります。

 

このあと通常であればOvertureが流れ1曲目という構成ですが、流石「齊藤京子」でした。今までも良い意味で期待を裏切ってきた彼女でしたが、今回もしっかり裏切ってくれましたね。

会場にただ一人姿を現した彼女が披露した楽曲は「居心地悪く、大人になった」。彼女の代表曲の一つであり、これまでもポイントポイントで歌われてきた楽曲ではありましたが、横浜スタジアムという舞台で堂々と歌い上げるその姿は、彼女の8年間の積み重ねを感じさせました。

会場を齊藤京子の空気へと一気に変え、Overtureで期待感を煽ったあとに披露されたのは「HEY!OHISAMA!」。齊藤京子は日向坂46のメンバーだという事、おひさまとここまで歩んできたという事を強調するかのような構成により、会場に一体感が生まれます。

メンバー人気が高い印象のある「一生一度の夏」では、メンバーそれぞれが楽しそうにパフォーマンスをしていて、時にふざけ合うその様子に自然と笑顔になった人も多かったのではないでしょうか。なお、HEY!OHISAMA!と一生一度の夏はそれぞれ月と星が踊るMidnightに収録されている楽曲であり、きょんこ自身の思い入れも強かったことが伺えます。

 

MCで早くも「8年間ありがとうございました」と開口一番感謝を伝えるきょんこの「らしさ」が垣間見れ、会場が笑いに包まれるもどこか寂しさが拭えません。どうしても最後を意識してしまう寂しさを紛らわすかのように、メンバーそれぞれが笑顔できょんこへの想いを語ります。

 

ここからは卒業するからこそ見られると言ってもいい、きょんこが普段参加していない楽曲への参加ゾーンが続きます。4期生の楽曲である「シーラカンス」でしょげことダブルセンターを務めるきょんこという演出は、4期生が新参者でかなりの力を付けたからこそできたのではないでしょうか。先輩であるきょんこに引けを取らない4期生のパフォーマンス、そしてセンターであるしょげこの涙に胸を撃たれたおひさまも少なくないはずです。

そして、MTVのソロコンサートでも披露された2期生の楽曲である「恋した魚は空を飛ぶ」。かつて初めて聞いた時にすごい凄い曲だなと思ったと語っていたこの曲を、卒業したみほちー(渡邉美穂さん)のポジションで披露するというエモーショナルな演出に加え、今まで体調の面から特別演出を施されていたこさかな(小坂菜緒さん)とにぶちゃん(丹生明里さん)が、今回はしっかりとパフォーマンスに加わる。きょんこのために頑張ったんじゃないかなと想像させるその関係性に心を動かされながら、熱の入ったパフォーマンスを見続けました。

そして最後の1期生とのパフォーマンスは「それでも歩いてる」。自身のセンター曲でもあり、ドラマ「Re:Mind(リマインド)」の主題歌でもあります。ドラマの衣装で登場した彼女たちと12個の椅子に、今は卒業してしまったメンバーの存在が感じられ、楽曲の力強さの中にもどこか切なさが漂っていました。最後のきょんこのポーズがドラマと全く同じという演出も素敵でしたよね。

 

2期生によるMCではそれぞれの持つきょんことのエピソードが披露されました。にぶちゃん(丹生明里さん)のきょんこと目が合うたびにしていたことは何でしょう?というクイズ形式のトークにより、会場は笑顔に包まれます。ミクティー(金村美玖さん)はきょんこといえばやはり歌ということで、自身がシンメとして活動していたアザトカワイイの期間の事を語りました。実はお互いにトークを取り合うほどの関係性の2人ですが、一緒のパートというのはあまりなかった分、「一生の宝もの」という言葉が胸に響きました。

 

「齊藤京子について」というVTRの冒頭、きょんこの格好から「もしかして…?」と期待をしつつ見守っていると、聞き覚えのあるフレーズと共に流れるあのイントロ。そう、「死んじゃうくらい、抱きしめて。」初披露です。君しか勝たんの個人PVで披露されたきり、ライブで披露されたことは一度もなかったこの曲が生で聴けたことは一生の思い出になりました。アイドル齊藤京子の最後の日に、王道アイドルソングを歌う齊藤京子という演出は粋ではあるものの、1回きりという事実に勿体なさも覚えてしまいますね。

「居心地悪く、おとなになった」以来のソロ曲である「孤独な瞬間」では、まさかのとしちゃんとのデュエットでの披露で、筆者はもちろんのこと会場も大いに沸いていた印象です。この演出には本当に色々な意味があって、まずはとしちゃんの「自分の力不足で2人のユニット曲ができなかった」という想いを否定するかのような演出でもありますし、おひさまの「としきょんのユニット曲とかダブルセンターが見たい」という想いに応えるという演出でもあります。そして何より、これまでの活動で長きにわたってシンメとしてやってきたという歴史を感じさせる演出でもありました。

シンメトリーの振り付けも相まって、本当にこの曲は2人のユニット曲なのではないかと錯覚するほどしっくりきましたよね。背中合わせに歌う2人の「最強感」は見ている人の胸に強く刻まれたのではないでしょうか。

そして、その流れで披露されたきずなーずによる「どうして雨だと言ったんだろう?」で会場の熱がまた一段階上がりました。有観客では初披露となるこの曲にコールできる幸せを嚙みしめていたおひさまも多かったのではないでしょうか。歌唱力に定評のある3人による迫真のパフォーマンスは、スタンド席で見ていたにもかかわらずまるで目の前で披露されているかのような力強さを感じさせました。

 

きょんことここ1年ほどで急接近した3期生によるMCは、見ているこちらも嬉しくなるほどに愛に溢れていました。気を丸ごと愛してくれていたという話は、きっときょんこと3期生の関係を見てきたおひさまなら言わずもがなだったのではないでしょうか。かき氷を食べに行ったり人狼をしたり、ラジオで3期生と共演して完全に溶け込んでいたり。そういった想い出が蘇ってきてグッとくるものがありました。

 

ひなちゃん(河田陽菜さん)とこさかなという珍しい2人による煽りから始まったキュン。デビュー曲という事もあってこれまでたくさん披露されてきたこの曲ですが、きょんことのキュンはこれで最後というこさかなの言葉を受けて、しっかり目に焼き付けておこうと、コールをする声にも力が入りました。としちゃんの「好きだよ」はツアーなどではよくアレンジされていましたが、「京子、好きだよ」という素直な言葉に心が温かくなるのを感じました。

アザトカワイイではみーぱん(佐々木美玲さん)ときょんこがクレーンに乗ってスタンド席のファンの側にやってきました。多幸感あふれるこの曲は全メンバーによるパフォーマンスが本当に合っていて、その中心にみーぱんときょんこがいるという一度きりの演出は湿っぽさとは無縁で、ただひたすらに幸せな時間が流れていきました。

 

4期生の中でも特にグッと距離が近くなっていたひらほー(平尾帆夏さん)によるアナウンス室からのMC、自身の紹介として「卒業発表を受けてこの世の終わりのような顔で泣きました」を入れてくるあたりに彼女の天真爛漫さが良く表れていました。ひなあいでも紹介していた去年のひな誕祭での絶妙な距離感の写真から、現在の距離感の写真を上げつつ、最後はひらほーに向けられた笑顔のベストショットを見て、2人の関係が本当に素敵なものになっていたんだなと嬉しい気持ちになりました。

 

ひらほーのビックゲストという煽りから登場したのは、キョコロヒーで共演しているヒコロヒーさん。会場が今日一番なのでは?というくらいの歓声で包まれましたし、番組のファンでもある筆者としてもグッとギアが上がりました。今までキョコロヒーのことを本当に大事にしているのがきょんこの言動からも良く伝わってきていたので、こうして自身の卒コンでヒコロヒーさんと楽曲披露できたことが幸せなんだろうなということが容易に想像できましたし、表情にも良く表れていたように思います。

ヒコロヒーさんのMCはやっぱり芸人さんならではで、会場は終始笑いに包まれていました。「ガオー」というポーズに対して「何でそんなん欲しいの?」やヒコと書いてあるスケッチブックに対して「今書いたやろ」とハッキリ言うのはアイドルのMCにはない新鮮なものだったのではないでしょうか。

 

ここからがまた齊藤京子の凄みを実感する構成になっていました。日向坂46の歴史とは切っても切れないけやき坂46時代。この過去があったからこそ今がある。日向坂46になったことは嬉しかったけど、もちろん過去のけやき坂46だって大切だと言わんばかりに、欅坂46の楽曲が次々と披露されていきました。

「手を繋いで帰ろうか」はツアーや武道館ライブでもあやちゃん(高本彩花さん)とカップル役を務めていたようで、今回それを披露されたことで当時からのファンはかなり感激したのではないでしょうか。振り付け動画もアップされていたようなので予習しておかなかったことを激しく後悔しました。

「語るなら未来を・・・」は、以前ブログで欅坂46の2ndシングルに対する思いを語っていたこともあって、数多くの楽曲がある中でもより特別な感情があったのでしょう。

握手会会場に行くとエンドレスで収録曲が順番に流れ、メイクをし新しいお洋服を着て、、そして握手ブースに行くとSHOWROOMでいつもコメントしてくださったファンの方が来てくださり、、
握手会ってこういう感じなんだ、と思わせられたシングルでした。
だから多分一期生は欅坂46さんの2ndシングルを聴くと色々と想うものがあると思います。
また、自身が初めてセンターを務めた楽曲だったということが彼女のブログからわかり、それを知った上でこの構成を組んだことを考えるとより響くものがありますね。
「太陽は見上げる人を選ばない」この曲は当時の欅坂46とけやき坂46との合同曲であり、槻坂46としてのラストライブが行われた際にこの楽曲が披露された事を受け、ブログでも思いの丈を語っていました。自分たちが槻坂46と共に活動できたことの感謝と誇りを、改めてこの楽曲を披露することで表現したのではないでしょうか。
そして自身のセンター曲である「NO WAR in the future 2020」。日向坂46のライブでは定番となっているぶち上げ曲の一つでもあるこの曲ですが、きょんこが当たり前のようにセンターでカッコいい姿を見せてくれていたのも今回で最後。そう思うとより全力でこの曲を楽しもうと思えましたし、メンバーも同じように全力で最後の時を共有していたように感じました。
きょんこに駆け寄って抱き着く様子や、ひよたんが堪えきれずに涙を流すシーンを見て、コールしながらも自然と涙があふれてきてしまいましたね。特に最後のハートマークの中心でのきょんこのパフォーマンス。これまできょんことみほちーの2人でだったのがきょんこ1人になっていましたが、そこにひよたんをサプライズで呼び込んだのにはグッとくるものがありました。これからこの曲の最後はひよたんが受け継いでいくのかな、受け継いでいって欲しいなと2人の関係性を知っているファンであればあるほどに思ったのではないでしょうか。
ここで1stシングルからのフォーメーション発表の様子がまとめられたVTRが流れます。こうやって改めて映像化されると、きょんこのセンターまでの道のりの遠さがより浮き彫りになりますし、最後ではなくその直前で名前を呼ばれ続けるきょんこの胸中は一体どういうものだったのだろうと想像せずにはいられませんでした。
そこからの日向坂46になってからは初のセンター曲である「月と星が踊るMidnight」。リアルタイムできょんこのこの曲に対する思いを目の当たりにしてきて、特番やメッセージアプリでこの曲が自身にとってどういう存在なのかを語ってきてくれていたからこそ、冒頭での涙には心を激しく突き動かされました。ここまで涙で歌えなくなっているきょんこを見たのも初めてで、それをメンバーが支えるようにパフォーマンスする様子や、にぶちゃんの涙しながらも力強く歌うその姿を見て涙が止まらなくなったのは私だけではないはずです。
最後のきょんこの晴れやかな笑顔がまた印象的で、特番でも語っていた「アイドルに未練はない」というその言葉を体現するかのような表情だったように思います。

 

「きょんこ!」というアンコールが会場に鳴り響くこと数分、再び会場に明かりがともされきょんこ1人が中央の檀上から登場します。彼女のサイリウムカラーでもある純白のドレスに身を包んだ姿で一歩一歩階段を降りてくる姿が本当に綺麗で、思わず息をのんだというおひさまも多かったのではないでしょうか。

卒業という舞台でこれまでも欠かすことなく行われてきた最後のスピーチ。いよいよ本当に終わりが近いんだなという寂しさと、心のうちを知れる最後の機会でもあるこの瞬間は毎回何ともいえない、緊迫感にも似た空気へと変貌しています。

アイドルという仕事についての想いや、メンバーに対する想い、スタッフやマネージャーを始めとする関係各所への感謝、そしてバラエティ番組でMCを務めている土田さん、澤部さん、オードリーの2人への心よりの感謝。最後に、ファンであるおひさまへの感謝という感謝で溢れたスピーチは、アイドル齊藤京子の人柄がよく表れている素敵なスピーチだったように思います。

 

感動的なスピーチが終わると1期生のメンバーが駆け寄ってきたのですが、ここでしめっぽい雰囲気にならないのがまた本当に1期生らしさが出ていて良かったですよね。きょんこのモノマネ合戦になったり、キュンの失敗エピソードが披露されたり、おひさまが気を利かせて先に次の曲のサイリウムカラーにしていたらそれを「早く次いけ」のサインだと受け取ったり。

極めつけは「ひらがなけやき」開始直前でのやり直し。これには本当に笑いましたし、会場に響く爆笑の声が最高でした。きょんこ自らやり直しを要求するというのがまたらしくて良かったですよね。

そんな雰囲気の中で披露された「ひらがなけやき」でしたが、当時披露された時の映像が背景に映し出されながらのパフォーマンスはグッとくるものがありましたし、きょんこに寄り添いながら歌うその姿は感動的なものがありました。終演後に知ったことではありますが、この日はOGである井口眞緒さん、潮紗理菜さん、柿崎芽美さん、影山優佳さんが現地で観覧しており、長濱ねるさんも配信で見ていたそうです。そう考えるとより胸に来るものがありますよね。

 

幸せな雰囲気に包まれながら全員がステージに登場し、先ほどまでの1期生のやり取りを見ておそらくおひさまも思ったであろう、逆に普段の感じがグッと来たというにぶちゃんのコメント。これほどまでにきょんこを慕っていたのかと思わせるほど、声を詰まらせながら「今日という日が来てほしくなかった」と語るしょげこ。そのしょげこを優しいまなざしで見守るまりぃちゃん(森本茉莉さん)の様子は感動せずにはいられませんでした。

次にひよたんに話が振られた瞬間、これはちょっと覚悟しなければならないなと思ったらまさかのゲラが発動し、一気に雰囲気が砕けたものになります。もっとも、きょんことひよたんはゲラコンビとしても有名で、お互い治したいという話もしていましたし、これはこれで逆に2人らしいなとも思いました。きょんこヘアーをしたひよたんのエピソードで、あの髪型にするには痛みが伴うという事を初めて知り、そう考えるとあのトレードマークにもプロ魂が込められていたんだなと改めて尊敬の念がわいてきます。

 

きょんこに向ける最後の虹の光。恒例となっている、でも改めて考えると奇跡のような演出である、おひさまが主導として描かれるサイリウムでの虹色に包まれながらの「JOYFUL LOVE」。何回見ても綺麗ですし、トロッコに乗っておひさまの近くで歌う純白のドレス姿のきょんこは神々しさすらありました。

間奏ではきょんこへのサプライズとして一輪の花と共にメンバーからの最後のメッセージが伝えられ、より感動的なシーンへ突入します。

トップバッターは4期生。代表として最も関係性が深かったであろうひらほーが涙ながらにきょんこへの想いを語ってくれました。プライベートでも出かけるほど仲が深まった2人でしたが、その時でしょうか、2人で交わした約束と夢を実現させ報告しに行くと力強く語ったその姿を見て、きっときょんこもひらほーを通して4期生全員の頼もしさを感じたのではないでしょうか。

続いては3期生。代表としてなのちゃん(上村ひなのさん)がきょんこへの想いを語ります。なのちゃんのことを理想のアイドル像だと評していたきょんこに対して、涙を流しながらこれまでの思い出を宝物だと語り、きょんこの想いを背負って頑張ると宣言した目には寂しさだけではなく、覚悟のようなものを感じました。

次の2期生でひよたんが代表として話すとわかった瞬間から、筆者の涙腺は容易に崩壊してしまいました。きょんこのメッセージを取っているとより分かるのですが、ひよたんはきょんこがミーグリで1人でいる時期から度々遊びに来ていて、仲良くお昼を食べるもぐもぐ配信(もぐ配)の様子はファンの間では人気コンテンツの一つでもありました。そんな“マブダチ”である関係性の2人には、きっと目に見えている以上の絆があるはずで、思い出の量も計り知れないのだと思います。ひよたんの「ありがとう」にはそういった重みが感じられて、涙せずにはいられませんでした。

 

そして1期生。同期であり一番長い間苦楽を共にしてきた戦友でもある彼女たちからは、1人ずつきょんこへの想いが語られました。

同期だからこそ、近いからこそオフィシャルな場ではっきりと言葉にする機会は少なかったのだと思いますが、トップバッターのとしちゃんから語られた飾らない本心は本当に感動的で、シンメとして長きにわたって活動してきた強い絆のようなものを感じました。大好きだよという簡単なようで難しい言葉を最後に残したのが印象深いです。

続いてのくみてん(佐々木久美さん)の言葉はキャプテンだからこその視点もあって、本当にいい関係性だったんだなということが伝わってきました。キャプテンとしてグループを引っ張らなければならない重圧に耐えられている要因の一つが、きょんこが頑張る姿だったであろうことが想像できて、改めてきょんこが大きい存在だったことがよくわかりました。

みーぱんはこの瞬間までカラッとしていたのですが、ようやくここで実感がわいてきたと涙を流しながらきょんこへの想いを語っていました。ほっとひといきのラジオではあれだけ明るい雰囲気だったからこそ、そのギャップがより切なく映ります。

まなふぃ(高瀬愛奈さん)はブログが一番よくわかると思いますが、本当に色々な人の気持ちがわかる人だと思っていて、冷静にその時の状況を見て、欲しい時に欲しい言葉をくれる存在なんですよね。そんなまなふぃだからこそ、「気付いたら横にいてくれた」というきょんこの素敵さがより説得力のあるものになっていたのではないでしょうか。

そしてあやちゃん。先ほど披露された「手を繋いで帰ろうか」でのきょんあやとしての関係性も相まって、語られるエピソードもまた深いものがありました。きょんこが側にいてくれなければ自分はここにいないと思えるくらい、その存在に救われていたという言葉は心を強く動かされました。

そして最後はめいめい(東村芽依さん)。プライベートでも仲がいい印象のある2人ですが、めいめいがきょんこに色々と相談していたというエピソードから、より2人の絆の深さが伺えました。きょんこがいてくれて良かったという言葉は、短い中に2人の歴史を感じさせる言葉だったように思います。

1期生全員が涙を流しながらきょんこに感謝を述べる。それほどまでに齊藤京子という人はアイドルであると同時に、人間としても素晴らしく、グループ内でもかけがえのない存在だったんだなと、改めてその偉大さを実感していました。

 

これで本当に最後です。卒業するきょんこのための楽曲であり、日向坂46のメンバー全員が参加している「僕に続け」。そのタイトルの通りきょんこに続く形で各期が合流していくパフォーマンスは本当に感動的でした。

「高波は全部 僕が受ける 夢ある者 後に続け」

その歌詞の通りこれまでグループに襲い来る高波を一身に受けてきたきょんこ。夢を最前線で叶えてきたきょんこ。そんなきょんこが後に続けと歌うその姿は頼もしく、見ているものすべてが自分も頑張ろうと思わせるような光を放っていました。

僕に続けは歌詞が本当にきょんことリンクしていて歌詞を見るだけでも泣けてくるのですが、各期がそれぞれきょんこに涙を流しながら身を寄せるその姿がまた涙を誘います。そして、MVでもあったメンバーによるアーチからの、きょんこの最後のメッセージ。メンバーに見送られながら階段を一つずつ登り、最後のフレーズを1人で歌いきって先にメンバーが退場し、深いお辞儀のあと「またね」と口パクでささやいたのち代名詞ともいえるきょんこハートをして1人会場を去る。

僕に続けのMVを完全再現したような終わりを受け、余韻に浸る中で振り返ってみると全部が本当に完璧な演出で、この完璧さもまた齊藤京子らしさを感じさせます。アイドルとして全うした8年間はきっと多くの人の心に明かりを灯したことでしょう。もちろん、筆者もその中の一人です。

ライブが終わってすぐ、雨が降ってきたというのすら演出に思えてしまったおひさまはきっと私だけではないはずです。本当に、素晴らしいライブでした。

齊藤京子卒業コンサートのセットリスト

M01 居心地悪く、大人になった
Overture
M02 HEY!OHISAMA!
M03 一生一度の夏
MC
M04 シーラカンス feat.齊藤京子
M05 ゴーフルと君 feat.齊藤京子
M06 恋した魚は空を飛ぶ feat.齊藤京子
M07 それでも歩いてる
MC(2期生)
M08 死んじゃうくらい、抱きしめて。
M09 孤独な瞬間
M10 どうして雨だと言ったんだろう?
MC(3期生)
M11 キュン
M12 アザトカワイイ
MC(平尾帆夏)
M13 After you!
MC(キョコロヒー)
M14 手を繋いで帰ろうか
M15 語るなら未来を・・・
M16 太陽は見上げる人を選ばない
M17 NO WAR in the future 2020
M18 月と星が踊るMidnight
アンコール
齊藤京子卒業スピーチ
MC(1期生)
EN01 ひらがなけやき
MC
EN02 JOYFUL LOVE
EN03 僕に続け

改めて本当に良いセットリストですよね。Spotifyのほうで「死んじゃうくらい、抱きしめて。」を除いたセットリスト順のプレイリストを作成したので、思い出すときにご活用いただけますと幸いです。

齊藤京子卒コンの最寄駅(関内駅)の混雑状況

終演後、規制退場があったとはいえ会場周辺は非常に混雑していました。最寄駅である関内駅は相当な人であることが予想され(4回目のひな誕祭の時にかなりの人であふれていました)、時間がかかるくらいならと横浜駅まで歩いていくことにしました。

横浜駅までは40~50分ほど徒歩でかかるため、待っているのともしかすると大差なかったかもしれませんね。歩くかどうかは密集地にずっといることでコロナやインフルエンザ等のウィルス感染のリスクを避けるかどうかで考えると良いかもしれません。

 

おわりに

きょんこの卒業コンサートが開催される前までは一体どんな感情になるのか想像もつきませんでした。筆者が日向坂46に興味を持つきっかけになったのが他ならぬきょんこで、箱推しではあるもののメッセージを購読してから約3年半、キョコロヒーの初回イベントやソロコンサートにも足を運んでいたこともあって、深い思い入れがあったんですよね。

裏表がない、正直で真っすぐなその姿はメッセージだとより良く表れていて、飾らない姿をたくさん見せてくれていた分、より身近に感じる存在でもありました。

そんな彼女が日向坂46として存在しているのが当たり前という生活を長きにわたって送っていたので、卒業コンサートでは間違いなく泣くだろうなと思っていましたし、実際に最初から最後まで目は潤みっぱなしという始末。隣の人はきっと「こいつ、終始泣いてるよ」と思った事でしょう。

卒業して1日が経過した今もやはりその存在の大きさは健在で、しばらくはこの喪失感と共にこれからの日向坂46を応援する日々が続きそうです。改めまして、8年間お疲れ様でした。アイドルになってくれて、夢を見せてくれてありがとうございます。

これからは、「齊藤京子」個人のファンとして引き続き応援していこうと思っています。

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